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वयधम्मा सङ्खारा, अप्पमादेन सम्पादेथ
「すべてのものは無常です。精進し成就させてください。」

四つの聖なる真理

Remembering S N Goenka
Discourses by S N Goenka
Life of  S N Goenka-2

仏陀が説かれた四つの聖なる真理


仏陀は、理論的な側面だけでなく、実践的な側面も含めた教えとして「四つの聖なる真理」を説かれました。
 

  1. 苦しみ:あらゆる苦しみの領域を、実際に経験を通して知ることが必要です。

  2. 苦しみの原因:渇愛(執着)を根絶することを経験する必要があります。

  3. 苦しみの消滅:涅槃(ニッバーナ)の実現を指します。

  4. 苦しみの消滅に至る道:繰り返し実践することで発展させるべきものです。
     

 これらの真理を聞き、知的に理解することは良いことですが、それだけでは十分ではありません。この真理から真の利益を得るには、体験を通じた智慧(経験的な智慧)によって理解を深めることが不可欠です。他者から学び、知的に理解するだけでは、人が「不動の智慧を持つ者(スティタプラジュニャ)」や「阿羅漢(悟りを開いた者)」になることはできません。
 

 仏陀は、最初の五人の弟子に対し、どのように智慧を育み、それを確立するかを教えられました。そして、彼ら五人は皆、智慧を確立し、阿羅漢になりました。私たちの国の伝統においても、阿羅漢について言及されている一節があります。
 

 「その者の智慧は確立されている」(バガヴァッド・ギーター 2.57-58)


確固たる智慧を持つ者の比喩

 「ちょうど、堅固なインドラの柱(都市の入口にある強固な支柱)が、大地にしっかりと埋め込まれ、四方から吹く風にも微動だにしないように、私はこのような人こそ真に善き人(賢者)であると説きます。それは、四つの聖なる真理を完全に理解し、直接体験によって悟った人です。そのような阿羅漢は、どのような状況にも揺らぐことがありません。」

— ダンマ・ヴァンダナー『ラタナ・スッタ』第8節
 

誤解とその影響

 仏陀の教えとヴィパッサナーの実践が完全に失われた後、仏陀を否定する人々や無知な者たちによって、四つの聖なる真理に関する誤った考えが広められました。
 

 その一つの誤解は、「四つの聖なる真理は極端に悲観的で、何の役にも立たない教えである」というものでした。彼らは、「『苦』という言葉が四回も使われているのに、『幸福』という言葉は一度も出てこない」と主張し、それゆえにこの教えは失われたのだと言いました。
 

 しかし、ヴィパッサナーを実践せずして、どうして「苦しみの消滅(苦滅、dukkhanirodha)」が究極の幸福であると理解できるでしょうか。同様に、他の三つの真理もまた、究極の幸福へと導くものなのです。
 

 もう一つの誤解は、「なぜ苦しみが『聖なるもの(ノーブル)』と呼ばれるのか?」というものでした。

しかし、ヴィパッサナーを実践することで、人は次第に理解します。四つの聖なる真理のいずれかを完全に体験すると、それが人を「聖なる者(ノーブルな存在)」へと導くのです。
 

 この真理を心に留め、精進してください。

 この素晴らしいダンマ(法)を広めてください。そうすれば、自分自身のためになるだけでなく、世界中の多くの苦しんでいる人々のためにもなります。
 

 純粋なダンマが広がりますように!
 

 より多くの人がダンマを実践し、真の平和、調和、幸福を享受できますように!

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