
वयधम्मा सङ्खारा, अप्पमादेन सम्पादेथ
すべての現象は無常です たゆまず歩み成し遂げてください
コースの概要

ある宗教から別の宗教へ 改宗させたいなど思いません
宗教に関心を持っていないのです
私の関心は ダンマ すべての覚者たちの教え
すなわち真理にあります
改宗というなら 苦しみから幸せ 汚れから清らかさ
束縛から解放 無知から悟りへ 向かうもの
師と同じように このような改宗なら関心を持ちます
シーラ サマーディ パンニャー
それは この三つの実践によってのみ 可能なのです
S. N. ゴエンカ
10日間コース
ヴィパッサナー瞑想の入門コースとして、宿泊型の10日間コースがあります。このコースでは、毎日段階的にヴィパッサナーが教えられます。事前に、お名前などを登録してお申し込みいただき、参加が確定しましたら、コース開始日にオリエンテーリングを行い、10日間にわたって瞑想技法を学び実践します。そして11日目の朝7時まえに終了します。
コースの構成
ヴィパッサナーを学ぶためには、有資格の指導者のもとで10日間の宿泊型コースに参加することが必要です。コースは、ヴィパッサナーセンターや、そのほかの会場で開催されます。参加者は、コース期間中には外界との接触を断ち、開催場所内で過ごします。
また、読書や執筆はしないで、宗教的な修行やそのほかの修練も一時中断します。定められたルールを守り、「聖なる沈黙」を実践して、ほかの参加者との会話を控えます。ただし、コース中、瞑想に関する質問は指導者に訊くことができ、また日常生活に関する問題は運営スタッフに相談することができます。
この修行には、三つの段階があります。
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第一段階
コース期間中、「殺生」「盗み」「性的行為」「虚言」「酒類や麻薬などの摂取」を慎みます。
この簡潔な道徳律(シーラ)によって、心の動揺が鎮まり、自己観察に適した状態が整えられます。 -
第二段階
呼吸が鼻孔を出入りする自然な流れに心を集中させ、心を一点に留める訓練を行います。
4日目には、心がより静まり、集中力が高まり、本格的なヴィパッサナーの実践に進む準備が整います。 -
第三段階
身体全体の感覚を観察し、その本質を理解しながら、反応せずに平静を保つ訓練を行います。
毎夜に約1時間の講話があり、その日の実践の進み具合について理解を深める助けとなります。
最終日の前日には、すべての存在に対する「慈しみ(メッター)」の瞑想を学び、コース期間中に培った心の清らかさを他者と分かち合います。
ちょうど身体の健康を保つために運動を行うように、ヴィパッサナーは心を健全にするために用いることができるのです。もちろん、結果は継続的な実践を通じて徐々にもたらされます。十日間ですべての問題が解決することを期待するのは現実的ではありません。しかしこの期間で、ヴィパッサナーの基本を学び、日常生活に応用することができるようになります。実践を重ねるほどに、苦しみからの解放が進み、最終的な目標である完全な解脱に近づいていきます。わずか十日間でも、日常生活において鮮明で明らかな恩恵を感じることができるのです。
指導者について
S. N. ゴエンカ氏は、ミャンマーで尊敬されるヴィパッサナー指導者、サヤジ・ウ・バ・キン師より、ヴィパッサナー瞑想を教える許可を授与されました。インド系の家庭に生まれ、ビルマ(現ミャンマー)で育ったゴエンカ氏は、実業家・家庭人として社会的にも確固たる地位を築いていました。
1955年、ラングーン(現ヤンゴン)にある国際瞑想センターにて、サヤジ師のもとで初めてヴィパッサナーコースを受講しました。
そこで彼は「ダンマ」というかけがえのない宝 ― 無知の闇を払う宝 ― を見出したのです。
ヴィパッサナーは、苦しみを根絶し、心を清めるための科学的で実践的な技法でした。この普遍的な妙薬 ― ブッダによって再発見された技法 ― に魅了されたゴエンカ氏は、その後14年間にわたり、サヤジ師のもとで実践(パティパッティ)と教理(パリヤッティ)の両方に励みました。
1969年、サヤジ師はゴエンカ氏をヴィパッサナーの正式な指導者として認定しました。同年、ゴエンカ氏はミャンマーを離れ、インドへ移住してコースの指導を開始しました。それ以来、さまざまな背景や国籍の人びとに向けて、数百回にわたるコースを指導しました。およそ30年にわたり教える間で、ゴエンカ氏はインドのイガトプリにヴィパッサナー国際アカデミーを設立したほか、インド国内外に170以上のセンターを設立する支援を行いました。
これらはすべて、ヴィパッサナーの実践を提供するために設立されたものです。また、世界各地でのコース開催を支えるために、数百名に及ぶアシスタント指導者も任命しました。ゴエンカ氏およびアシスタント指導者たちは、いかなる報酬も受け取らず、コースやセンターの運営費用は、コースを修了し恩恵を実感した受講者たちからの自主的な寄付によって賄われています。
さらにゴエンカ氏は、イガトプリに「ヴィパッサナー研究所(VRI)」も設立しました。この研究所は、ブッダの教理を広く一般に提供することを目的としています。研究所では、パーリ語のティピタカ(三蔵)と、その注釈書、亜注釈書をデーヴァナーガリー文字で出版しているほか、多言語対応の検索機能付きCD-ROMを制作しています。
また、さまざまな古代文献におけるヴィパッサナーへの言及を調査し、さらにヴィパッサナーが現代の人間形成分野に与える効果についても、科学的な研究を進めています。
ますます多くの人々がヴィパッサナーを実践するなかで、ブッダの教えにおける実践と理論の両面の重要性が増しています。
ゴエンカ氏は、ほかの教えが「実践的かつ非宗派的」であることを強調し、家庭人にも出家者にも等しく恩恵があることを説いています。
また、ヴィパッサナー瞑想は、社会生活から離れる(出家)することを促すものではなく、むしろ人生の浮き沈みに直面しても、平静さと調和を保ちながら生きる力を育むものであることを、繰り返し説いています。
現在、世界中すべてのセンターで行われている10日間コースは、ゴエンカ氏の音声・映像による指導と講話を用い、アシスタント指導者たちによって運営されています。
最低年齢条件
10日間のヴィパッサナーコースに申し込むためには、19歳以上であることが必要です。15歳から19歳までは「ティーンズコース」に、10歳から17歳までは「子どもコース」に申し込むことができます。
コース参加者への影響
多くの参加者にとって、10日間のヴィパッサナーコースは「人生を変える体験」となることがよくあります。
しかし、実際の変化は、時間をかけてゆっくりと理解されていきます。
一部の参加者たちが言うように「自らのために、自らによって、自らを知る」というバランスの取れた見方は、自分自身とも他者とも平和で調和の取れた関係を築く助けとなります。
コース終了時には、態度に変容が見られ、ストレスが軽減し、心の平静さが高まる傾向があります。また、集中力や仕事の効率の向上、行動の改善、効果的な意思決定、優しい話し方、他者への調和的な感情の育成なども、よく見られる恩恵です。
ヴィパッサナーでは、パンニャーが「自らの体験を通して」得られるため、偏見が思いやりに置きかわり、他者の成功に対する嫉妬が共感する喜びに変わり、貪欲や傲慢が寛大さや謙虚さへと変容していきます。
この技法の計り知れない恩恵を、自ら体験した後には、自然と「この素晴らしい技法を他の人びとにも広めたい」という思いが生まれます。
このような思いを持つ方々の献身的なサポートのおかげで「ヴィパッサナー研究所(VRI)」の設立をはじめ、ヴィパッサナーセンターの著しい増加、「ミトラ・ウパクラム」の展開、刑務所や学校、そのほかの機関におけるコース開催が実現されてきました。
コース参加者の体験談をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。
また、ヴィパッサナーが社会のさまざまな層に与える影響について、幅広く詳細な研究が行われています。
研究報告をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。
ヴィパッサナーが社会に与える影響についてお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。
世界各地で開催された10日間コースの参加者の体験をまとめた短編映像も、以下からご覧いただけます。