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वयधम्मा सङ्खारा, अप्पमादेन सम्पादेथ
すべての現象は無常です たゆまず歩み成し遂げてください

怒りを捨てる

Remembering S N Goenka
Discourses by S N Goenka
Life of  S N Goenka-2

   わたしの心よ   

   これほど長い時が過ぎたのに 落ち着きのなさはいまだに収まりません

   怒りの火種は今も 胸の奥でくすぶり続けています​​

​​

   無知なものよ

   いつも怒りの炎に包まれ熱に苦しんでいるのに まったく気づかないのです

   自分でその炎をあおって 怒りはますます大きくなって

   ひっきりなしに この怒りの炎を煽り立て

   この火を鎮める方法を見つけなければ この炎は増すばかりです

​          S.N.ゴエンカ

ある者がこう言いました。​

“Sine sippam sine dhanam sine pabbatamaruham; Sine kamassa kodhassa ime panca sine sine.”

「技法は少しずつ身につき、財産も少しずつ増え、山も一歩ずつ登っています。渇望も怒りも同じように、少しずつ強くなります。この五つは、どれも少しずつ増していきます。火が新たな薪を得て徐々に燃え広がるように、怒りもまた、少しずつ大きくなっていきます。」

​​

“Appo hutva bahu hoti vaddhate so akhantijo.”

「心の動揺は怒りを生み、小さな炎がやがて猛々しい炎へと燃え広がるのです。」

 

 “Asangi bahupayaso tasma kodham na rocaye.”

「怒りと親しくなれば、大きな苦しみをもたらします。この破壊的でよこしまな怒りを、いったいどの賢者が望むでしょうか。しかし、愚かな者はつねにこの怒りの炎をあおり、その先にある悪い結果に気づかないのです。」

“anijanam yatha nava appamanabhara garu, Atibharam samadaya annave avasidati; 
Evameva naro papam thoka thokampi acinam, Atibharam samadaya niraye avasidati.”

​「商人の船が積みすぎると海に沈むように、愚かな人もまた、不善の積み重ねによってしだいに重くなり、ついには苦しみの世界へと沈んでいきます。」

“Anupubbena medhavi thokathokam khane khane. Kammaro rajatasseva niddhame malamattano.”

「銀細工師が根気強く銀の不純物を取り除いていくように、賢者もまた、一瞬一瞬を正しい努力で積み重ねながら、嫌悪や怒り、憎しみを心の奥から浄めていきます。」

「しかし愚かな心は、不純物を減らすどころか、しだいに増やし、この炎の中で苦しみ続けます。この内なる炎が他人を焼くかどうかに拘らず、必ず自分自身を焼くのです。」

“Katthasmim matthamanasmim pavako nama jayati; Tameva kattam dahati yasma so jayate gini.”

「木の棒をこすって生じた火が、その棒自体を焼くように、心の中で生じた怒りの炎もまた、あなた自身を焼きます。
 無知な者との摩擦によって心に点ったこの怒りの炎は、あなたを賢くするわけではありません。なぜなら、あなたはまだその炎の中で燃えているのです。」

“Evam mandassa posassa balassa avijanato; Sarambha jayate kodho sopi teneva dahyati.”

「どの無知な者との摩擦によってこの炎が点ったかは問題ではありません。炎は燃えます。相手が燃えるかどうかにかかわらず、この炎は確実にあなたを燃やすのです。
 相手が愚かであろうと無知であろうと、修行者であろうと賢者であろうと関係ありません。ニームの木であれ、白檀の木であれ、摩擦によって生じた火はその木を焼きます。火は燃えます。燃料が石炭であろうとガソリンであろうと、電気であろうとガスであろうと関係ありません。だから、賢者はつねに注意深くあります。原因が何であれ、火は大きくしてはならないのです。」

“Sutva rusito bahum vacam samananam va puthujananam; Pharusena ne na pativajja na hi santo patiseni karonti.”

「賢者は侮辱されたとしても、報復して侮辱することはありません。賢者は、怒りが火に注がれたガソリンのように、さらに怒りを燃え上がらせるだけであることを知っています。自分自身と他者の幸せを理解する者は、決して言葉の刃で火を起こさず、厳しい返答で火に油を注ぐこともありません。」

“Mavoca pharusam kanci vutta pativadeyyum tam; Dukkha hi sarambhakatha patidanda phuseyyum tam.”
 

「だから、賢者は決して厳しい言葉を口にしません。そうでなければ、聞く者も厳しい言葉で反応します。そして、怒りに満ちた言葉はすべて苦しみを生みます。そのような言葉を発する者は、つねに苦しむのです。」

“Yo kopaneyye na karoti kopam, na kujjhati sappuriso kadaci; Kuddhopi so navikaroti kopam, tam ve naram samanamahu loke.”

「本当に思慮深い者は、たとえ怒られるようなことがあっても、怒りを返しません。心に怒りが生じても、それを表に出しません。そういう者こそ、真に尊敬される存在なのです。賢い者にとって、怒りはどんな問題の解決にもなりません。」​

“Alaso gihi kamabhogi na sadhu, asannato pabbajito na sadhu; Raja na sadhu anisammakari, yo pandito kodhano tam na sadhu.”

「世俗の人が怠けて感覚的な快楽の奴隷になるのは間違いですし、出家者が在家生活を捨てて自制心を失うのも誤りです。王が軽率な判断をすることや、学者が怒りに支配されることも同じです。真に学んだ人は、決して怒りの奴隷にはなりません。」

賢者は自分をしっかり守ります。自分を守るためには他者を守ることが必要であり、他者を守ることで自分も守られると知っているのです。

“Attanam rakkhanto param rakkhati, param rakkhanto attanam rakkhati.”

​「自分を守ることで他者も守り、他者を守ることで自分も守られるのです。まさに、怒りに屈せず、決して怒りで報復しない者こそが、自分も他者も守ることのできる者です。そのような人こそが、真に徳のある者です。」

“Ubhinna-mattham carati attano ca parassa ca; Param sankupitam natva yo sato upasammati.”

「他者が怒っているのを見ても、徳ある者は心を乱さず、穏やかにとどまります。これこそが、すべての人々に安らぎをもたらす智慧です。怒りに怒りで向かえば、双方を破滅させるだけです。」

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   愚かなわたしの心よ

   今歩いているのは 穏やかさと平和 寛容と忍耐の道

   今すぐにダンマの王であるブッダのように すべての怒りをなくすことは 難しいかもしれません​

   でも 怒りが生まれたその瞬間に 鎮めることはできるはずです

   かつてブッダとなる前の修行者も 何度も生まれ変わりながら

   未来のブッダとなるために これを実践したのです

​“Uppajje me na mucceyya na me mucceyya jivato; Rajam va vipula vutthi khippameva nivaraye.”​​​

 

「ボーディサッタ(Bodhisatta)は、こうして生じた怒りが生涯にわたる束縛となることを知っていました。ちょうど舞い上がる砂嵐が雨によってすぐに鎮まるように、怒りもまた速やかに鎮められるべきなのです。これをボーディサッタは実践しました。」​

 

“Uppajji me na muccittha na me muccittha jivato; Rajam va vipula vutthi khippameva nivarayim.”

「この生じた怒りは、私を支配下に置くことができませんでした。だから、一生涯縛ることもできなかったのです。ちょうど雨が砂嵐をすぐに鎮めるように、私も怒りをすぐに鎮めました。」

“Yamhi jate na passati ajate sadhu passati; So me uppajji no mucci kodho dummedhagocaro.”

「怒りというものはなんと害の多いことでしょう。怒りがないときには、そのことがよくわかります。怒りが起こると、理性はすべて失われてしまいます。しかし、そんな破壊的な怒りが起こっても、私はそれに支配されることはありませんでした。まさに、怒りとは愚か者が迷い込む場なのです。」

“Yasmim ca jayamanamhi sadattham navabujjhati; So me uppajji no mucci kodho dummedhagocaro.”

「すべての知恵を破壊し、自分の利益や損失さえ理解できなくしてしまうような怒りが起こりました。しかし、それほど破壊的な怒りでさえ、私を支配することはできませんでした。ああ、まさに怒りとは愚か者が迷い込む場所なのです。」

“Yena jatena nandanti amitta dukkhamesino; So me uppajji no mucci kodho dummedhagocaro.”

「心に怒りが生じると、敵は喜びます。私が自ら悲しみの種をまいたのを見ているからです。しかし、私はその破壊的な怒りを鎮めました。私を支配することができませんでした。ああ、まさに怒りとは愚か者が迷い込む場所なのです。」

“Yenabhibhuto kusalam jahati parakkare, vipulam ca pi attham; Sa bhimaseno balava pamaddi kodho,maharaja na me amuccatha.”

「繁栄を奪い、強者さえも打ち砕くこの恐ろしい怒りでさえ、私を支配することはできませんでした。私はこの破壊的な憤怒に永遠に縛られることから救われました。未来のブッダである若きボーディサットヴァは、この勝利を喜びました。」
 

   愚かな私の心よ

   あなたも覚者の聖なる道を歩みなさい

   怒りを抑え 育てず 支配されることもないようにしなさい

   そうでなければ 敵意があなたの人生に影を落とし 暗くしてしまいます

   支配される前に その手から解き放たれなさい

   愛と慈悲の甘い雨が降り注ぎ 怒りの生む塵雲を払いのけるように
 

“So me uppajji no mucci kodho dummedhagocaro.”


「破壊的な怒りはたしかに私の中に生じました。けれども、私を無力にすることも、支配することはできませんでした。怒りとは、まさに愚か者だけが迷い込む牧場なのです。」​​​

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